あらすじ

    吉原遊郭でも指折りの大見世、小夜月屋。
    小夜月屋の花魁(座敷持)であるあなたの元へ、今宵訪れた客は「吉原の渡り狼」と呼ばれる若侍、山吹であった。
    粗野で横暴、しかし金払いの良い山吹は、遣手や廻し方を早々と手懐けて、初会の手順も踏まずにあなたの座敷へと上がり込んだ。少々手荒な初会の夜の後、あなたと山吹が再会したのは吉原名物の桜が仲の町を彩る頃。
    声をかけたあなたに山吹が見せたのは、先日とは全く違う愁いを帯びた表情で――。

    人物

    -吉原の渡り狼-
    山吹
    声:土門熱
    「吉原の渡り狼」と呼ばれる若侍。
    粗野で横暴な振る舞いが目立つが、その羽振りの良さから、実は名のある家の出身なのではないかと噂されている。
    真相を知る者はおらず、その素性は謎に包まれている。

    あらすじ

    吉原遊郭でも指折りの大見世、小夜月屋。
    小夜月屋が懇意にしている髪結いの青年君影は、
    花魁(座敷持)であるあなたの髪を毎日のように結っていた。
    気心知れた親友同士のような二人。
    だがその関係は、ある事件をきっかけに変わっていく。酔った馴染み客に手を上げられ、心と体に深い傷を負ったあなた。
    そんなあなたを慰めるうち、長年秘められていた君影の想いが溢れ、
    二人の関係は一線を越える――。

    人物

    -心優しき髪結い-
    君影
    声:桐生麻都
    少女のような中性的な美貌を持つ髪結いの青年。
    とある理由から以前は吉原で辛い境遇に身を置いていたが、
    あなたの手によって救い出された。
    それ以来あなたを強く慕い、常に気遣ってくれる。

    あらすじ

    吉原遊郭でも指折りの大見世、小夜月屋。
    かつて小夜月屋でお職を張っていた花魁の忘れ形見であるあなたは、吉原の外の世界を知らぬまま、花魁候補として大切に育てられてきた。禿から振袖新造となり突き出しを一月後に控えたある夜、
    楼主東雲はあなたを自室に呼び出す。
    生娘の振袖新造は、突き出しの前に水揚げを済ませなければならない。
    楼主自らの手によって、あなたは男を教え込まれていく――。

    人物

    -小夜月屋の楼主-
    東雲
    声:茶介
    老舗の大見世小夜月屋を取り仕切る、若き十代目楼主。
    優雅かつ上品な振る舞いのため、客や吉原の住人には「粋な旦那」と親しまれているが、命令に従わない遊女には容赦のない鬼の一面を見せる。

    あらすじ

    故あって吉原に売られてきたあなた。
    廓での生活に耐えきれずに足抜け(脱走)を試みるが、吉原の自警団、四郎兵衛会所の頭である空木に見咎められてしまう。空木との出会いによって吉原で生きていく覚悟を決めたあなたは、それから数年の後、小夜月屋の花魁(座敷持)となっていた。

    ある日、横暴を働く流れ者から空木の手によって救い出されたあなた。
    事件をきっかけに、空木があなたの座敷へ招かれることになったが――。

    人物

    -吉原の番人-
    空木
    声:佐和真中
    吉原の自警団、四郎兵衛会所の頭。
    常に飄々としてつかみどころがなく、たまに笑顔でさらりと毒を吐く。
    仕事柄、荒っぽい役回りになるのも日常茶飯事だが、吉原の住人達からの信頼は厚い。