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花鏡

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平安の頃、妖は欲望のままに人を襲い喰らっていた。
その末に招いた陰陽師や神社仏閣による大討伐により、
妖はその数を大きく減らし、女の妖を根絶やしにされたことで
子孫を残すことすらできなくなる。

だが自然と密接な関係にある妖の力が弱まりすぎたことで、
人の世は様々な天変地異に見舞われた。

度重なる厄災から逃れるため、人は妖と盟約を結ぶ。
それは妖の血を絶やさないため、力ある巫女筋の娘を花嫁として
差し出すというものだった。

盟約が交わされて以降、妖は人を襲わなくなり、天変地異も治まっていく。
こうして、人と妖の密やかな共存関係が根付いていった。

時は流れ、天下泰平――江戸の世。
盟約の下に行われる婚姻は今もまだ続いていたが、
民草は妖の存在を知らず、妖もまた人の世に溶け込んでひっそりと暮らしていた。

しかし、ある時を境に江戸の町に影が差し始める。
それはやがて、盟約に関わる者たちを否応なしに巻き込んでいく。

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